キウォフプラス犬用


メーカーはサヴァヴェット社で、ジェネリック薬を多く取り扱っているインドの製薬会社です。
犬に寄生する犬回虫、犬鉤虫、犬鞭虫、瓜実条虫を駆除するドロンタールプラスのジェネリック商品です。使いやすい20錠、特に仔犬の時期にお薦めです。
有効成分のプラジカンテルは主に条虫や吸虫に効果を発揮します。これらの虫体に取り込まれると、カルシウムイオンの流入を促進します。取り込まれたカルシウムイオンは吸虫や条虫の筋肉収縮と外皮の変形をもたらし駆虫します。
有効成分のパモ酸ピランテルはピランテルは線虫の駆除に効果を発揮します。線虫の神経接合部という部分に作用し痙攣を伴う麻痺を生じさせます。
コリンエステラーゼという神経伝達に必要なアセチルコリンを分解させる酵素を抑制する作用も持つため、回虫は拘縮し駆虫されます。多くの線虫に効果を発揮しますが、鞭虫には無効です。
有効成分のフェバンテルは動物の体内に取り込まれれウト、線虫や条虫に効果を発揮するフェンベンダゾールが形成され、駆虫効果を発揮します。こちらのお薬は鞭虫にも有効です。
犬でよくみられる線虫感染症には、犬回虫症が挙げられます。犬回虫は土中にいる虫卵を知らず知らずのうちに舐めとってしまったり、感染しているお母さんから子犬にお腹の中で感染(胎盤感染)してしまったり、授乳を介して感染してしまうこともあります。
このため子犬子猫には感染しているものとして虫体が成熟して汚染源になる卵を産出する前の生後4週以内に1回目の駆虫を予備的に行うこともあります。
回虫は体内で脱皮を繰り返しながら気管支に移動し、最終的に再び腸にたどりついて大人の虫になります。幼虫が体の中を動いているときは移動する先々でさまざまな症状を引き起こします(幼虫移行症)。
とくに子犬では激しい症状を起こすことがあり肺炎、脳炎、失明などを招く場合もあります。
犬鞭虫症も同じく線虫の仲間である犬鞭によって引き起こされる感染症です。犬鞭虫は体内移行を起こさないので、盲腸に寄生して下痢や栄養を取られることによる削痩、出血を伴う粘液便などを引き起こします。
条虫症では瓜実条虫による感染がもっとも一般的でしょう。瓜実条虫はノミの体内にひそんでおり、瓜実条虫いりのノミをグルーミングなどで飲み込んでしまうことで感染してしまいます。多数の条虫の寄生を受けた場合は腸炎、下痢、体重減少などを示します。
感染してしまった時は条虫自体の駆虫をすることはもちろん、同時にノミの駆虫をすることも再感染予防に必須です。
人間、特に幼児での感染も知られているので人への感染を防ぐ意味でもしっかり駆虫は行いましょう。

キウォフプラス犬用