アジー1000mg


犬や猫にも細菌類だけでなく、マイコプラズマやクラミジアなどの感染症が存在しています。アジー 1000mgは、そういった病原体にもしっかり効果を現します。
ジスロマックのジェネリック薬品で、有効成分も効果も先発薬と全く変わりません。

この抗生物質のメーカーは、インド・ムンバイにある国際市場でも広く活躍している製薬会社シプラです。1935年に設立されてから、現在では世界170カ国以上の国でそのジェネリック薬品が販売されており、特にHIV(人間のエイズ)治療のための薬品に関してはスペシャリストです。
本剤はファイザー製薬から先発薬品として販売されている人薬ジスロマックのジェネリック薬品ですから、価格を抑えても効果は全く同じです。
マクロライド系抗生物質で、犬や猫の呼吸器系感染症で見られるマイコプラズマやクラミジアにも効果があります。また、皮膚感染症や泌尿器感染症などでも治療効果が期待できます。
1錠に有効成分が 1000mg入っているので、大型犬や超大型犬の場合にも用量が十分なサイズです。
本剤の有効成分はアジスロマイシンというマクロライド系抗生物質に分類される成分で、1錠に 1000mg含まれています。この物質は、エリスロマイシンという抗生物質が基礎になって開発されました。(ファイザー製薬、先発薬名:ジスロマック)
本剤は、幅広い細菌類や非細菌類(マイコプラズマやクラミジア)に対して静菌的(菌の増殖を抑える)に効果がありますが、濃度が高い場合には殺菌作用も見られます。
本剤は細菌類のタンパク質合成を阻害することで効果を現します。
治療に必要な用量は動物の状態により変動があります。犬の場合、体重1kg当たり5?10mgを1日1回とすることが多いですが、獣医師により投与量や回数は異なります。かかりつけ獣医師の指示に従って下さい。
猫に対する投与量は、体重1kg当たり5?15mgを1日1?2回、症状により調節しますが、全て獣医師の治療方針に従って下さい。
様々な細菌類に効果が認められることから、特に犬や猫の呼吸器感染症、皮膚感染症、泌尿器感染症、細菌性外耳炎、中耳炎などに対して広く処方されていますが、必ず獣医師による診察と診断が必要です。
本剤は白色で少し長めのタイプの錠剤で、1箱に10錠入っています。
本剤の誤った使い方によって、この抗生物質に対する耐性菌を増やし、感染症を増悪させることがあります。必ず獣医師の診断と処方に従って投薬をして下さい。
細菌類以外の原因(ウイルス、カビなど)が疑われる場合には、適切な治療を行い、本剤単独での使用はしないで下さい。
抗生物質の必要な投薬量には個体差があります。投薬量の判断は全て獣医師が行うため、指示された通りの量と期間を守って下さい。
本剤の投与期間は、感染症の改善の度合いにより変化します。これは獣医師による判断が必要になりますので、指示された日に受診して下さい。特に、飼い主さんによってペットの状態が完全に回復したと判断されても、突然投薬を中止することはせず、獣医師に相談して下さい。
獣医師の指示なしに投薬を途中で中止した場合は、再び感染症がぶり返してしまうことがありますので注意して下さい。
肝臓に既に疾患を持っているペットの場合には、非常に注意が必要です。血液検査などを含む健康診断を行なった上で使用して下さい。
副作用として嘔吐、下痢、腹痛、などが見られることがあります。投与した直後や、投与期間中は、ペットの状態を慎重に観察するようにして下さい。
この薬剤が原因で不整脈が起こることがあります。心臓の治療をしている場合には、特に注意して下さい。
腎臓に障害を与えることがあります。投与中、投与期間終了後などには血液検査をお勧めします。
肝機能障害などが現れることがあります。血液検査などを受けて、常に注意して下さい。
妊娠中(あるいは妊娠している可能性がある)の動物や授乳中の動物に対しての安全性は確認されていません。投与を控えることをお勧めします。
子犬や子猫などに対する投与は、獣医師の指示に従って慎重に行って下さい。

アジー1000mg